
最近とても疲れやすい、寝ても疲れがとれない。

相談:K氏(埼玉在住・51歳)
「最近、すぐに疲れてしまうし、しっかり寝たはずなのに疲れが取れない。年だから仕方がないんでしょうか?」
最近はしていませんが、学生の頃には、野球もしていたので体力にも自信がありました。
20代、30代のころは、多少無理をしても、寝れば翌日にはすぐに元気に、バリバリ頑張れた。
でも、40代後半からそうもいかなくなってきて。しっかり寝たつもりでも、疲れがなかなか取れてくれない。普通に仕事をしているだけでも、すぐにだるくなって、やる気がでない。
「年だから、仕方がないのかな」と思っていたんですが、同年代でまだまだ元気なやつもいるんですよね。
栄養ドリンクでも飲んだほうがいいんでしょうか?
それ、筋肉が痩せてきているのかもしれません!

再春館製薬所 薬剤師
中居寛(なかい・ゆたか)
K氏は、学生の頃はスポーツもされていて、体の基盤をしっかり作られていた。
でも最近は、運動もあまりされていない様子。
もしかすると、筋肉が減ってきている、「筋肉痩せ」の状態になっているのかもしれません。
筋肉は何もしないと、年々減り続ける

出典:谷本芳美,渡辺美鈴,河野令,広田千賀,高崎恭輔,河野公一. 日本人筋肉量の加齢による特徴 日本老年医学2010:(47)52-57. (出典を参考にしてわかりやすくしています)
特に下半身の筋肉量は20代をピークに、何もしていないと減少し続けるといわれています。
50代になると、更に加速度的に筋肉量は落ちていきます。
筋肉量が減ると、筋肉にかかる負担も大きい

体を動かすときはもちろん、仕事をしている時、ご飯を食べる時も、何をする時でも、筋肉は使われています。
その筋肉量が減り、筋力が低下しているわけですから、減ってしまった筋肉で今まで通りの動きをすると、当然ながら負荷が大きくなり、疲労物質が作られ、疲れやすくなるわけです。
また血流が悪いと、その疲労物質がその場にとどまってしまい、ますます疲労が取れない状態になってしまうのですが、血流も筋肉量と密接に関係しており、筋肉量が減ると血流が悪化。疲労が蓄積するループ状態になってしまいます。
そして、動くのが億劫だなと感じるようになると、ますます動かなくなり、更に筋肉量は減っていきます。
いつも持ち歩いていたカバンが重たく感じるようになったり、階段の上り下りが若い頃より辛くなったり。
筋肉量が減ることでの負担は、色々なところに出てきてしまうのです。
疲れやすい状態を解消するために、おすすめなこと。
年齢による筋肉量の減少からくる「疲労」は、若い頃と同じ対策ではどうにもなりません。
まずはしっかりと、活動に見合った筋肉量を維持し「筋肉貯金」をつくるために、体幹や全身の筋肉量が多い下半身の筋肉を鍛えていきましょう。
とくにジムに行くなどのことはしなくても、毎日の生活の中でできる、ちょっとした活動を、しっかり意識しておこなうだけでもずいぶんと違ってきます。
また、筋肉をつけていくためにも、筋肉に必要な「筋肉の材料」も、しっかり摂ることを意識していきましょう。
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