筋肉の特徴

「ロコモティブシンドローム」や「サルコぺニア」、また「筋肉貯金」など、年齢と共に、あらためて筋肉の必要性について、耳にする機会も多いと思います。
では、筋肉は一度つければ、何もしなくても大丈夫なのでしょうか?
答えはNOです。
筋肉は何もしないでいると、どんどん衰えていきます。体力温存のために、じっとしておく・・・なんてことしてしまうと、大切な筋力が低下して、むしろ体力を失うことにもなるのです。

筋肉の特徴

筋肉はとても衰えやすい

1驚くべき筋肉の衰えるスピード

筋肉を長時間使わない、例えば1日寝たきりの状態でいると、1日3~5%も筋肉が委縮し、筋力が低下していきます。これを「廃用性筋萎縮」といい、さまざまな心身の機能低下につながります。
骨や筋肉は、日々、体を支えることでその機能を維持していますが、使わなければ、当然、機能も停止していきます。それによって、骨は弱くなり、筋肉もあっという間に衰えて細くなっていくのです。

2しかも、加齢とともに衰えやすい筋力

これまでと同じように生活していても、加齢とともに徐々に衰えていくのが筋力です。
特に55歳頃から、筋肉量は急激に減少していきます。

しかも、年齢を重ねていくと、この筋肉を新たに生み出す力も衰えてしまいます。

筋肉量が減少し、筋力が衰えてくると、さまざまな不調が体に現れます。

  • 最近、疲れやすくなってきた
  • 疲れが取れにくい
  • よく眠れない
  • 体重は増えていないのに、体型が崩れてきた
  • 急激にお腹がでてきた
  • 足や顔がむくみやすくなってきた
  • 肩こりがひどい
  • 腰痛が悩みだ
  • 階段をのぼると息切れがする
  • なんでもないところでつまずく

こういった悩みがでてきたら、既に筋肉痩せの状態になってきている可能性があり、早急な対策が必要です。

3筋肉は生まれ変わる力、蘇生力が高い。

筋肉を増やすためには、筋肉を使うことが何よりも大切です。

使えば、使うほど増えてくれるのが筋肉であり、そして嬉しいことに、生まれ変わる力・蘇生力が高いことも筋肉の特徴です。

たとえば、体の動きを支える三大要素 「骨」、「関節」、「筋肉」の中でも、半分生まれ変わるのにかかる期間は、骨7年、関節117年に対して、筋肉は約48日と圧倒的な速さを誇ります。

生まれ変わる力が高いからこそ、衰えるのも早い。だから、常に意識して筋力を保つことが大切なのです。
筋肉がしっかり備わっていると、体を支える力が強くなり、骨や関節にかかる負担を軽減してくれます。また、筋肉を鍛えることで、骨を丈夫にしてくれます。

POINT! 筋肉は何歳になっても増やすことができる

若い頃に比べると、同じ運動をしても、筋肉となる率は落ちてしまいますが、80歳でも90歳でも、何歳から始めても、必ず筋肉はつけることができます。
ですが、早く始めるのに越したことはありません。
何もしないと、体全体の筋肉の2/3以上を占めている下半身の筋肉量は、20代以降減少し続けます。20代のころより50歳なら約10%、80歳なら約30%、筋肉量が減るといわれています。
筋肉が減ってきてしまうと、当然、動きにも課題がでてしまい、そこを改善するための運動からはじめることになります。体が動く今から、運動習慣をしっかりつけて、いかに筋肉を維持していくか?
今も、将来もイキイキと自分らしくあるために、今、「大人の筋活」をはじめましょう。

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